魅力的な肉体へと成熟していく恵美の中に、女の匂いを見つけはじめた時、思春期を迎えていた俺達は惨めなくらいに悩ましげなキモチになったものだ。何度夢見たことだろうか…。あの可愛らしい恵美の着ているものを荒々しく剥ぎ取り、そして狂おしいほどに抱きしめる…。しかし、それを現実化するには俺達と恵美の距離は近すぎた。それに…雄太のキモチを思うと恵美へのちょっかい出しを躊躇してしまう…それはたぶん、雄太の方にも言えることだったのではないだろうか。そして恵美は、どう思っているのだろう…。どちらかとどうにかなった時に、果たして俺達3人の関係は維持できるのだろうか…。そんな恐怖心すら抱いていたのは確かだった。でも…まさか…こんなことになるとは、思いもしなかった。

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